日本橋地域再生にむけて
まちづくりのコンセプト
「残すもの・蘇らせるもの・創るもの」
江戸開府以来、五街道の起点が置かれた東京都中央区の日本橋地域は、日本の経済・金融・商業・物流・文化の中心地として、今日まで発展を遂げてまいりました。
私たち「日本橋ルネッサンス委員会」では、これら日本橋地域のアイデンティティーともいえる歴史・産業・文化を継承し、将来に向かって進行する新しいまちづくりと調和させることにより、日本橋地域を「日本の顔」として再生(ルネッサンス)させることを目標に活動を展開してまいります。
日本橋地域には、長年培われてきたまちの文化、地域のコミュニティー、歴史的な建築物など、数多くの資産が“残”されています。私たちは、これらの個性ある地域の資産を次の時代に継承し 、経済の発展と共に失われた自然や環境を“蘇”らせ、これらを将来に向けた新しいまちづくりの中で活かしながら、次世代に向けたまちを“創”ることを、「日本橋ルネッサンス委員会」のまちづくりのコンセプトとします。
日本橋地域の特徴「江戸から続く文化、歴史、個性の溢れるまちの集積」
まちづくりの提案
日本橋の将来イメージ(CG映像)
このCGは、「日本橋みちと景観を考える懇談会」(中村英夫座長)が主催した「日本橋まちづくりアイデアコンペ」と「日本橋学生工房」の提案等を参考にして、「日本橋ルネッサンス100年計画実行委員会」が作成した将来イメージ図です。
※動画・画像・文章などの著作権は日本橋地域ルネッサンス100年計画委員会及び会員が有しています。無断による転載・二次使用を禁止します。
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日本橋地域全体の活性化を目指すためには、地域の繋がり、回遊性が必要である。
そのためには「通り」と「水辺」の再生が重要な課題である。 |
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- 通りの連続性の確保(分断の解消、快適な歩行者空間)
- 水辺空間の復活(親水性、歩行空間、舟運、水質浄化)
- 環境に配慮(花・緑・風、景観)
- まちの資産を保存・活用(文化、歴史的建物、観光)
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現状・課題と提言
「通り」の現状と課題
旧奥州街道(日光街道)、日本橋みゆき通り、人形町通り・甘酒横丁、金座通り、
八重洲仲通り、さくら通り、骨董通り
まち歩き調査 現状と課題 旧奥州街道(日光街道)~骨董通り
「水辺」の現状と課題
隅田川、日本橋川、亀島川
川巡り調査 墨田川・日本橋川・亀島川
「日本橋地域における水辺空間を活かしたまちづくり」に向けた提言
当委員会が参加・協力する日本橋再生推進協議会の専門部会である「水辺再生研究会」において、日本橋地域を流れる各河川の中から、特に当地域のまちづくりに大きな影響を与える日本橋川を象徴的に取り上げ、課題や将来のまちづくりのイメージについて検討し、とりまとめたものです。
『日本橋地域における水辺空間を活かしたまちづくり』に向けた提言<概要版>
日本橋川の水辺空間の再生がもたらすヒートアイランド対策効果について
将来、日本橋川で首都高速道路が移設され、水辺空間を活かしたまちづくりが実現されたときに、ヒートアイランド現象にどのような効果を生み出すかをシュミレーションしました。
日本橋川の水辺空間の再生がもたらすヒートアイランド対策効果について
調査・研究
日本橋地域のまちづくりの参考となる事例を掲載しています。
※当サイト内容は、日本橋地域ルネッサンス100年計画委員会及び会員の独自の調査によるもので、内容等に関する責任は負いかねます。
また、調査資料などの著作権は当委員会及び会員が有しています。無断転載・二次使用を禁止します。
視察調査
東北復興の事例
さまざまな復興活動が行われている石巻市、南三陸町等を巡り、被災地の状況、復興進捗状況を視察しました。
東北復興(調査2015.7)
富山市コンパクトシティの事例
LRT導入によるコンパクトシティや、水辺再生による舟運の復活に取り組んでいる富山市を視察しました。
富山市コンパクトシティ(調査2012.10)
札幌・小樽の事例
小樽運河、古い倉庫を利用した地ビール工場、モエレ沼公園等を視察。
札幌・小樽(調査2010.7)
長崎・平戸の事例
出島の復元を行っている長崎市と歴史的まちなみの平戸市の事例。
長崎・平戸(調査2009.10)
水都大阪2009の事例
「水都大阪2009」開催中の大川を中心に、行政及び地元が取り組む 水辺の活性化事例、舟運事業等について調査を行った。
水都大阪2009(調査2009.9)
世界都市フォーラム2009 韓国の事例
韓国仁川で行われた世界都市水フォーラムに参加し、清渓川、水原川などの再生事業を視察。
世界都市フォーラム2009 韓国(調査2009.8)
福岡県・紫川の事例
紫川は、旧建設省の「マイタウン・マイリバー整備事業」制度を活用して進められました。地元では「紫川マイタウンの会」を設立し、イベントなどの事業を行っています。
福岡県・紫川(調査2008.10)
福岡県・博多川の事例
「水辺空間魅力創出事業」で、護岸の整備を行いました。
カヌーや魚釣り大会なども行われています。
福岡県・博多川(調査2008.10)
福岡県・門司、山口県・下関の事例
門司港のレトロなまちなみと海峡の景観を活かした下関ウォータフロントの事例。
福岡県・門司、山口県・下関(調査2008.10)
広島市太田川、福岡県博多川の事例
「水の都ひろしま」構想による水辺と一体となったまちづくりと「博多川夢回廊」構想によるまちづくりの事例。
広島市太田川、福岡県博多川(調査2008.9)
台湾・愛河の事例
川とまちを一体的に整備し、再生に導いた事例として高雄市の愛河を視察。
台湾・愛河(調査2008.7)
徳島県・新町川の事例
住民有志の河川清掃を端緒とし、水辺を活かした活動へ展開。
河岸の整備など、行政を巻き込んだ水辺再生を実現した事例。
徳島県・新町川(調査2008.05)
長野県・小布施の事例
由緒ある町の一郭から、民間と行政が協力して町並みをつくり、これが町の活性化に繋がった事例。
長野県・小布施(調査2007.10)
名古屋・堀川の事例
「マイタウン・マイリバー整備事業」の指定を受け、名古屋市と地元市民が一体となった堀川再生事業の事例。
名古屋・堀川(調査2007.7)
高速道路撤去・地下化の事例
韓国・ソウルの事例
「マイタウン・マイリバー整備事業」の指定を受け、名古屋市と地元市民が一体となった堀川再生事業の事例。
韓国・ソウル(調査2006.6)韓国・ソウル(調査2007.2)
アメリカ・ボストンの事例
市内を走る高速道路を地下化し、街としての機能を再生した事例。
アメリカ・ボストン(調査2006.8)
アメリカ・シアトルの事例
海岸沿いの街の賑わいを取り戻すため、高速道路の地下化を前提に検討中の事例。
アメリカ・シアトル(調査2006.8)
首都高速移設と日本橋のまちづくりの動向
2018.7
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第3回首都高日本橋地下化検討会開催。 |
2018.5
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第2回首都高日本橋地下化検討会開催。 |
2017.11
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第1回首都高日本橋地下化検討会開催。
メンバー:国土交通省、東京都、中央区、首都高速道路(株)
場所:中央合同庁舎3号館4階特別会議室(詳細は、国土交通省ホームページ参照) |
2017.7
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国土交通省および東京都から、日本橋を覆う首都高速道路の地下化の検討を開始する旨表明あり。 |
2017.6
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「日本橋地域の上空を覆う首都高速道路の撤去又は 移設に関する請願書」11万2,655名分を参議院に提出。 |
2015.9
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「日本橋地域の上空を覆う首都高速道路の撤去又は 移設に関する請願書」約32万9,500名分を衆議院に提出。 |
2014.7
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「日本橋地域再生に向けた首都高速道路の撤去を求める署名活動」開始
※署名活動は、名橋「日本橋」保存会、日本橋地域の町会連合会など、諸団体との連携活動です。 |
2006.9.27
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「日本橋再生推進機構協議会(※1)」設立
(会長:井上和雄、事務局:中央区) |
2006.9.15
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「日本橋川に空を取り戻す会」の提言
総理へ行った提言<概要版/本文/参考資料> |
2005.12
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小泉純一郎首相「日本橋の検討」指示
『日本橋を世界で最も魅力的な場所にしてほしい。夢を持って日本橋の上を空に向かって広げてみよう。
数年で出来る問題ではないが、早く検討スタートしたほうが良い。』 |
2004年度
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道と景観を考える懇談会「まちづくりアイデアコンペ」の実施
全国各地から324点もの応募が寄せられ
様々な切り口から実践的なアイデアが提案された。
<主な提案内容>
- 首都高速道路の浅い地下空間への移設(上位5作品中4作品)
- 容積移転等による日本橋川沿いの緑地。
- オープンスペースの創出
・ 日本橋川を向いたまちづくりの推進等。
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2003.8
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「日本橋みちと景観を考える懇談会」設立(座長:中村英夫)
- 水辺空間や都市景観に考慮したまちづくりの検討。
- 首都高速道路の再構築に関する検討。
- 地域再生に向けた機運向上のための広報活動。
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2001.4
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学識経験者による「東京都心における首都高速道路のあり方委員会」設立
- 首都高の改築・更新の将来計画などを検討(中村英夫委員長)
- 2002年河岸再開発エリア、上空高架案の答申。
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| 2001.3.14 |
国土交通省 扇千景大臣(当時)
『日本橋は首都・東京の顔であり、国として取り組むべき課題である。』
『首都高の高架に覆われた日本橋の景観を一新する。』 |
日本橋再生推進協議会(※1)の経緯
| 2009.3.6 |
第7回
- 事務局から日本橋川再生に向けたまちづくり手法として検討している「容積移転型都市再生事業研究会」の内容について報告。
- 今後、容積移転のモデルケースのシミュレーションとまちづくりビジョンについて検討を進める。
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| 2008.12.3 |
第6回
- 水辺再生研究会より「日本橋地域における水辺空間を活かした街づくり」に向けた提言(案)について報告があり内容について承認される。
- 早期に実施すべき施策として観光と防災に有効な"船着場"と"舟運"の整備について具体的に検討を進めていく。
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| 2007.11.30 |
第5回
- 日本橋地域の新たなまちづくりに向けて、日本橋再生推進協議会として扱うべき課題や
まちづくりの方向性・考え方について内容確認。
- (仮)水辺再生研究会(会長 : 山本 泰人)を設置する。
日本橋川を中心とした水辺空間再生と水質改善について、地元勉強会の協力を得ながら、具体的に研究し、
今後のまちづくりに生かしていく。また関係団体及び関係行政庁に働きかけていく。
- (仮)まち再生研究会も引き続き設置に向けて検討する。
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| 2007.10.25 |
第4回
- 事務局より、「地区計画」「日本橋・東京駅前地区地区計画」及び「東京都景観計画に基づく景観規制」について報告。
- 日本橋再生推進協議会の下部組織である水辺再生研究会とまち再生研究会の専門部会は、設置に向けて検討を進めていく。
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| 2007.8.20 |
第3回
- 日本橋室町東地区プロジェクトの進捗状況の報告。
- 日本橋再生推進協議会の下部組織として、『(仮)水辺再生研究会』と
『(仮)まち再生研究会』の設置を具体的に検討する。
- 研究会の活動が、点となり線となり網となって面となる。検討のスピードを上げていく。
- 首都高移設について国等からの協力を促すため、地元が河川やまちづくりを具体化していく。
- この機会を活かして、歴史的なものを守りながら、新しいものを創っていく。
- 国際金融特区構想など国の考え方等を把握し、日本橋地域のビジョンづくりを考えていく。
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| 2007.4.24 |
第2回
- 日本橋・東京駅前地区地区計画の変更について、高さや壁面後退制限などの特例を設定。
- 室町東地区プロジェクトに対し、容積移転の仕組みが確立した際には協力いただくよう、地元として要請。
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| 2006.11.21 |
第1回
- 日本橋地区のまちづくり動向について、日本橋周辺の再開発状況等を確認。
- 室町東地区について、プロジェクトの概要説明。
- 日本橋周辺では計画について、具体になった段階で、当協議会にあげて、
議論しながら進めていく。
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| 2006.9.27 |
発足会
<設置規約の承認>
日本橋川再生と首都高の地下化をはじめとする地域課題の解決に向け、
日本橋地域まちづくり方針等について地元の合意形成を図り、一刻も早く東京の顔、
日本の顔として誇れるまちづくりを推進することが目的。
<日本橋再生推進協議会のメンバー承認>
会長:井上和雄
副会長:宮入正則、細田安兵衛、浅野雄悦、他委員13名
顧問:矢田美英(中央区長)、立石晴康(東京都議会議員)、神林烈(中央区議会議長)
事務局:中央区都市整備部地域整備課 |